2014.10.30
元気をサプリする話
36:サプリメントの選び方、「GMP」って?
私たちが健康であるために必要な栄養素。それが不足する場合、サプリメントなど栄養補助食品を利用することの有用性をご紹介してきました(※29:「美肌のための栄養素」の巻、30:「アンチエイジングと糖化」の巻)。
サプリメントとは、普段から不足しがちな栄養素を補うための食品であり、薬とは目的や役割もまったく違うものです。サプリメントで効率的に栄養素を補うことで、自身の“免疫力”や“自然治癒力”をアップさせて、健康維持や病気の予防に役立てることができます。
ただ、「サプリメント」とひとことで言っても、多種多様なものが販売されており、どのような基準で選べば良いのか分かりにくいと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、サプリ選びの基準のひとつとして知っていただきたい「GMP」という規格を、サプリメントの製造過程にも触れながらご紹介します。
■サプリメント製造工場の実態とは
サプリメントを摂るなら、質のいいものを選びたい。でも、品質を見極めるのが難しくて…。そんな方は、製造時における「安全性」に着目してみるのもひとつの方法です。
医薬品においては「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」というものがあり、「患者が安心して医薬品を利用するために医薬品製造所が行うべきこと」がまとめられています。この省令がGMP(Good Manufacturing Practiceの略)と呼ばれるものです。
サプリメントは法的には「食品」ですが、医薬品製造の基準であるGMPが健康食品製造の現場でも求められるようになり、これを受け、平成17年から「健康食品GMP認証」制度がスタートしました。サプリメントにGMP制度が導入されたのは、カプセルや錠剤といった形態が主流のサプリメントの製造工程には、医薬品と共通する部分が少なくないためといわれます。
■厳正な審査が行われるGMP
GMPでは、製品の品質管理、衛生管理、製造管理などに関して、細部にわたる規則や規格、作業手順書が設けられており、すべての工程でそれらをチェックし、記録を残すことが求められます。さらには本当に決められた規則や基準が守られているか監査を実施。GMPが求める審査基準にクリアした企業には認定証が発行されますが、3年後には再度、監査認証が行われるなど、監査は継続的に行われます。極めて厳正な審査ではありますが、現在、日本国内の健康食品に関連する工場、施設(約4,000~5,000ヵ所)のうち、約110の工場・施設が認証を受けおり、その数は今後も増加傾向にあります。製品選びに迷った際は、GMP認証工場で製造されているかどうかも、選択基準にしていいかもしれませんね。
※関西メディカルネットがご提供しているサプリメント「アンチオキシード」は、日健栄協GMP認定取得した工場にて製造しています。
サプリメント工場/菌検査風景(工場に入る際はエアシャワーで徹底的に殺菌します)