コラムColumn

2015.10.01

体調管理

乳がんを予防・早期発見するために。まずは自分の体に関心を持ちましょう

乳がん月間。早期発見・早期治療のために10月1日は「乳がん検診の日」です。これは乳がん検診の受診促進を目的にした記念日で、2006年10月に、乳がん患者の会「あけぼの会」などにより制定されました。さらに10月は「乳がん月間」にも設定されており、早期発見の大切さを伝える取り組みが各地で行われています。

乳がんにかかる人は年々増加しています。日本人女性の乳がん発症率はこの30年で3倍以上にのぼり、いまや女性の12人に1人が乳がんを発症しているそうです。

一方で、乳がんは早期発見し適切に治療すれば、治癒しやすいがんともいわれています。国立がん研究センターのデータでも、乳がんで亡くなる人は罹患した人の1/3以下であり、女性のがん罹患率が1位であるのに対し、死亡率は5位と、乳がんの生存率が比較的高いことが示されています。

乳がんの早期発見、それには定期的な乳がん検診が欠かせません。加えて自分の体に常日頃から関心を持つことも重要なカギとなります。今回は乳がんの早期発見のためのチェックポイントについてご紹介します。

 

【若い人の発症も増えている! 乳がんのリスクとは】

乳がん月間乳がんとは乳房にできる悪性腫瘍で、母乳を作る小葉や、母乳を乳首まで運ぶ乳管から発生します。乳がんの発生・増殖には、エストロゲンという女性ホルモンが深く関わっており、初潮年齢が早い・閉経年齢が遅い・出産や授乳経験がない…などがリスクに挙げられています。また、身内に罹患者がいる、欧米化した食生活、喫煙やアルコールの多量摂取なども要因とされています。

乳がんの発症は30代から増え始め、40歳代後半から50歳代前半にかけて最も多くなります(以下グラフ参照)。ただし、20代でかかる人も増えており、若いうちから正しい知識を持つことが望まれます。

乳がんの予防・早期発見のためには、発症のリスクがどれくらいあるか知る必要があります。まずは、以下のチェックリストを参考にご自身にあてはめて検証してみましょう。

★乳がん発症リスク度チェック

□ 初潮年齢が早い(12歳以下)
□ 閉経年齢が遅い(55歳以上)
□ 高齢で出産(あるいは出産や授乳の経験がない)
□ 出産児の体重が重かった
□ 更年期治療や子宮内膜症などでエストロゲン製剤を長期服用
□ 肥満気味(閉経後)
□ 良性の乳腺疾患になったことがある
□ 血縁者に乳がんになった人がいる
□ 動物性脂肪の多い食事をよく摂る
□ タバコを吸っている
□ お酒の飲む量が多い

女性の乳がん年齢階級別がん罹患率推移

乳がんのピークは40歳代後半~50歳代前半ですが、最近では若い世代にも増えており、若い頃から関心を持つことが望まれます。

 

【早期発見のために、習慣づけたいセルフチェック】

乳がんの早期発見には、自分の胸の状態を知っておくことが大切です。月に一度は視察(鏡に乳房を映す)、触診(触って調べる)といったセルフチェックを行う習慣をつけましょう(セルフチェックの方法については、本サイトの健康コラムに詳しく記載していますのでご参照ください)。

セルフチェックをする際は
①左右の胸に変形や差がないか
②しこりがないか
③皮膚にひきつれがないか
④乳頭にへこみがないか
⑤乳頭から分泌物がないか
などの点に気をつけましょう。

早期発見・早期治療にはがん検診の定期的な受診が大切ただし、しこりについては良性のものもあり、しこりがあったからといって必ずしも乳がんと限りません。見分けるポイントは、良性のものは柔らかく(消しゴム程度の硬さ)、悪性のものは石のように硬くでこぼこしているところ。良性のしこりは指で押すとずれるのに対し、悪性のものは動かないという特徴もあります。

ただ、自分で発見できるしこりの大きさは1~2㎝といわれ、1㎝以下では自覚できないことも多いようです。また、しこりができない乳がんもあり、セルフチェックで異常がなくても安心は禁物です。セルフチェックはあくまで自分の状態を知る目安と考え、乳がん検診の受診と両輪で行うことが望ましいといえます。

関西メディカルネットでも、マンモグラフィや超音波検査など、乳がんの早期発見に役立つ健診メニューをご用意しています。症状がないからと過信せず、定期的に検診を受診することで、乳がんのリスクを遠ざけていただきたいと思います。

★セルフチェックの方法についてはこちらをご参照ください

https://www.k-medicalnet.co.jp/mssmember/contents/column/nbp/cat205/post_6.html


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