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2015.09.01

早期発見で、がんはもう治る病気に!!

がん検診を受けてみませんか。早期発見が早期治療につながります。毎年9月は「がん征圧月間」です。これは1960(昭和35)年、日本対がん協会らによって提唱されたもので、毎年9月1日~30日の1ヶ月間、がん予防の意識啓発と早期発見・早期治療の普及を目的とした活動が各地で行われています。

生涯でがんに罹患する確率1980年代からずっと日本人の死因の1位を占めている、がん。いま、日本では2人に1人の人が、がんを患い、3人に1人ががんで亡くなっているといわれるほど、私たちにとって大変身近な病気です。

がんは初期にはほとんど自覚症状がなく、発見されたときはすでに手遅れといったケースが少なくありません。ゆえに、これまでがんは「不治の病」といったイメージが強くありました。しかし医療の著しい進歩により、現在では早期に発見できれば、がんは治る病気になりつつあります。今回は、あなたとあなたの大切な人が、がんで命を落とさないためにも、がんの早期発見に有効な検査についてご紹介します。


【日本人に多いのは、こんながん】

私たちの体は約60兆個の細胞でできているといわれます。がんは、その細胞の遺伝子が傷つくことで生じる病気です。本来、私たちの体には免疫機能が備わっており、がん化した細胞を日々排除しています。しかし、偏った食生活や環境汚染、さらにストレスなどによる免疫力の低下により排除できなかったがん細胞は、分裂を繰り返しながら増殖していきます。

がんは心臓を除いた体の至るところに発生します。厚生労働省の「人口動態統計」(2013年)によると、このうち部位別でもっとも多いのが、男性では肺がん、女性では大腸がんであることがわかっています。肺がんは喫煙との関係が深いことが明らかになっていますが、非喫煙者にも多く発生しており、死亡数は年間7万人以上にものぼります。一方、大腸がんは近年増加しており、年間で4万人以上の方が亡くなっています。血便が出る、便が細い、お腹が張る、排便時にすっきりしない、腹痛がする等の症状があるときは注意が必要です。

主な部位別がん死亡数(2013年)

【がんの発見に有効な検査とは】

がんのリスクは私たち誰もが持っていて、その発生要因を100%取り除くことはできません。ただ、さまざまな研究により、多くのがんは生活習慣を見直すことで予防できることがわかっています。さらに、初期の段階で発見できれば、完治するがんも少なくないといわれています。

がんの早期発見に有効な方法として、国は胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がんの5つのがん検診を勧めています。ただ、これらがん検診は特定の部位のみの検査であるため、検査結果がそれぞれ陰性であっても、他の部位にがんが見つかる可能性がないとはいえません。そもそも、個別にがん検診を受けること自体、手間も時間も必要で、それが、がん検診の受診率低迷の理由なのかもしれません。

PET検査そこで注目したいのがPET検査。体の広範囲を一度に検査できるPET検査は、がんの早期発見に有効な検査です。これはがん細胞がブドウ糖を多く消費するという性質に着目した検査で、ブドウ糖の類似物質であるFDGという検査薬を注射し、体内でのブドウ糖代謝を画像化して診断します。通常の検査では見つかりにくい小さながん細胞の発見が可能という特徴に加え、検査時間が短いため身体的負担が少なくすむというメリットも大きいといえます。

ただしPET検査も万能ではなく、部位によっては発見しにくいがんもあるので、がん検査はCTや内視鏡など他の検査を組み合わせて行うことが望ましいといえます。関西メディカルネットでは、PETをはじめ、がんの早期発見に役立つさまざまな健診メニューをご用意し、あらゆる角度からがん発見のアプローチを試みています。がんの罹患率は年齢とともに上昇しますが、40~50代で発症するケースも増えています。「まだ大丈夫」と過信せず、元気なときにこそ、予防に対する意識を持っていただければと思います。


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