2014.07.03
快眠のすすめ
31:働きざかり世代は、質より量!?
忙しいと、どうしても就寝時間が遅くなりがちです。特に働きざかり世代は、仕事や家事、育児など、やることが多すぎて、睡眠時間を削ってでもそうした時間に当ててしまいます。さらに、深夜までテレビやインターネットを見て寝不足になっているケースも多いようです。
睡眠について語る場合、何よりもまず「睡眠の質」が問われます。もちろん、どれだけ眠っても質の悪い睡眠ならば、健康においてマイナスです。でも、質がよければ2~3時間でいいというのは、いささか乱暴な話。「睡眠の量」の不足が問題視されているのは、夜更かしが体内時計の乱れを招き、それが睡眠の質の低下につながるからです。質のいい睡眠は、適切な睡眠時間を確保してこそ実現できるということを意識していきたいものですね。
■ためすぎると返せない「睡眠負債」
人にはそれぞれ1日に必要な睡眠時間があり、それより短いと睡眠不足はどんどんたまっていきます。この蓄積した睡眠不足を「睡眠負債」といい、不足した睡眠は返済しなければなりません。睡眠負債は、たまるほど心身の疲れが取れにくくなります。そして蓄積するにつれ、思いがけない利子をつきつけてきます。
初期の頃だと、能率低下や慢性的な睡魔が、さらに進行すると心身の不調を招き、それが大病へとつながっていきます。睡眠負債を自覚した場合は、まずは休日にはゆっくり睡眠をとる必要があります。「休日の前日は夜更かししない」「休日は早朝から予定を入れない」ことにも気を配りましょう。
ちなみに、睡眠時間を確保しても寝付きが悪いと感じる場合は、睡眠環境の改善を試みることもひとつの方法といえます(弊社コラム/耳よりだより18.「よりよい睡眠を得るために ~快眠を育む秘訣~」などをご参照ください)。
■昼寝は時間を決めて短めに
昼寝は夜の睡眠を補う効果がありますが、長い時間の昼寝は逆効果。夜の睡眠時間を先取りし、就寝時間が遅れてしまいます。昼寝をする際は昼過ぎぐらいの時間帯に30分以内にとどめましょう。
●関西メディカルネットの睡眠プログラム(スリープエンハンスメントプログラム)---> クリック!