コラムColumn

2013.05.16

2:歩くとふくらはぎが痛い...閉塞性動脈硬化症

<コラム> 知ってビックリ!?病気のシグナル

気になる症状(前触れ)に隠された病気、ちょっと心配ですね。病気の内容やその可能性について、専門機関のデータも参考にしながら、ご紹介しましょう。

 

2.歩くとふくらはぎが痛い…閉塞性動脈硬化症

 長い時間歩いていると、下半身のあちらこちらが痛くなることはありませんか。靴ずれによる足の指やかかとの痛み、膝の痛み、ふくらはぎの筋肉痛…。このなかでいちばん気をつけたい痛みはどこでしょうか? 多くの人は膝かな、と思うかもしれませんが、実はふくらはぎの痛みがクセモノなのです。それは動脈硬化が原因で起こる【閉塞性動脈硬化症のシグナル】かもしれません。

 ヒトは歳ともに体が老化していきますが、血管も例外ではありません。その血管の老化を後押しするのが動脈硬化です。高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病によって血管の弾力性が失われると、内壁にコレステロールがたまり、血管腔が狭くなっていきます。こうして動脈硬化は全身の血管において徐々に進行し、心臓の血管に狭窄や閉塞が起これば狭心症や心筋梗塞に、手や足にあらわれた場合が閉塞性動脈硬化症になります。

閉塞性動脈硬化症は、最初のうちは手足に冷えやしびれを感じます。それが進行すると歩行中にふくらはぎの筋肉に痛みを感じます。しかし休むとまた歩けるようになるので、歳のせいや筋肉痛と勘違いしてしまいます。このように歩行中の痛みが休むことでおさまる症状を間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。そして、さらに進行すると安静時でもふくらはぎや手にも痛みが生じ、放置すると手足に潰瘍ができ、壊死にまで発展すると切断することにもなってしまいます。

 手足の健康を守るためにもなるべく早期に閉塞性動脈硬化症を見つけることが大切です。脈管系(血液、リンパ管)の専門学会によると、閉塞性動脈硬化症において問題なのは、手足の症状の悪化より、むしろ予後の悪さだと指摘しています。重症の閉塞性動脈硬化症はがんより死亡率が高いことが、間欠性跛行を発症した患者さんの追跡調査でわかりました。閉塞性動脈硬化症は全身の動脈硬化症の一部分の症状にすぎません。しかし、あらゆる臓器への影響を考えると、早期発見、早期治療が望ましいことはいうまでもありません。

 



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