コラムColumn

2013.05.09

1.左肩が痛い...狭心症

<コラム> 知ってビックリ!?病気のシグナル

気になる症状(前触れ)に隠された病気、ちょっと心配ですね。病気の内容やその可能性について、専門機関のデータも参考にしながら、ご紹介しましょう。

 

1.左肩が痛い…狭心症

 肩が痛いというと、たいていは肩こりを連想するものです。実際、肩こりの多くは肩周辺の筋肉が血行不良によって緊張を強いられ、だるさや痛みが生じるものです。

 しかし、ときとして病気が原因で肩こりを感じる場合があります。たとえばそれは心臓病のひとつ、【狭心症のシグナル】かもしれません。

狭心症とは心臓に張り巡らされた冠動脈の血流が悪くなることで、心筋が酸素不足に陥り、心臓の機能が障害される病気です。心臓はつねに全身に血液を送るという重要な働きをしますが、心筋への酸素供給が不足すると、パワーダウンしてしまい、血液を十分に送りこむことができず、それにより胸が締めつけられるような痛みがあらわれます。このときに放散痛といって、病巣から離れた場所に痛みを感じることがあります。それが左肩にあらわれると、肩こりと勘違いしてしまうのです。胸痛がなく、放散痛だけあらわれるケースもあるため、左側が特にこるという肩こりの場合は注意したいものです。

 狭心症の多くは生活習慣病である高血圧や高脂血症、糖尿病などが原因といわれています。これら生活習慣病によって全身に動脈硬化が進み、心臓においては冠動脈の狭窄を招いてしまうのです。冠動脈の狭窄のうちは胸痛や息切れが数分間出る程度ですが、完全に血管が詰まると心筋梗塞というおそろしい病気に発展します。心筋梗塞は早く血流を再開しないと心筋の壊死が広がり、機能の修復がむずかしくなります。最悪の場合は急死、あるいは、一命はとりとめてもあとで心不全を起こしてしまうこともあります。厚生労働省の調査によると、死因別死亡者数の第2位が心疾患で(1位はがん)、このうち急性心筋梗塞は22%を占めるそうです。

 たかが肩こりと軽く見ず、いつもとちがう肩こりや左肩だけが痛いという場合は、十分な注意が必要といえます



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