コラムColumn

2013.05.23

3:白髪は抜くと増えるの?

<コラム> これって、ホント!?健康★常識・非常識

巷にあふれる健康や病気に関する噂。果たしてそれを、そのまま鵜呑みにしていいのか、悩ましく思うことも少なくないですね。そこで、厚生労働省などの専門機関のデータを参考に、気になる健康情報がどういうものか、いま一度考えてみました。

 

3.白髪は抜くと増えるの?

白髪を抜くと増えるというのは、いわば迷信です。だったら、目立ったところに生えている白髪をプチっと抜きたくなりますが、それは避けたいもの。抜いたあとの毛穴に炎症が生じることがあるからです。

白髪になる原因はいくつか考えられます。もっとも多いのは老化によるもので、年とともにメラニン色素の生成が衰え、髪の色が薄まるというパターンです。ストレスでも白髪は増えます。ストレス説で有名なのでは、フランスのルイ16世の妃、マリー・アントワネットが処刑される前の数日で髪が真っ白になったという話。多少、誇張がありそうですが、ストレスで毛細血管が収縮し、メラニン色素の生成を妨げる原因になることはわかっています。

ストレスは睡眠とも多少関係しています。白髪の女性が不眠治療を受けたところ、髪が黒くなったという話もあるそうです。これは稀なケースで、すべてに当てはまるわけではありませんが、ストレスが髪に及ぼす影響が大きいのは確かなようです。

ほかには、遺伝的なもの、栄養(タンパク質・ビタミン・ミネラル)不足、甲状腺の病気や貧血によっても白髪が増えることがあります。厚生労働省の調査によると、成人女性と子どもは鉄分の摂取が不足しており、とくに女性は貧血あるいは貧血予備軍の人が多いといいます。

ちなみに東洋医学では髪のことを「血余(けつよ)」といい、髪を血の一部と考え、全身の栄養状態を判断します。若くして白髪の多い人に貧血を疑うことを、昔の漢方医は経験的に知っていたのですね。白髪が気になったら…ストレス解消や食事を見直すほか、甲状腺の病気や貧血が潜んでいないか調べてみるのもいいでしょう。

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