耳よりだより

2013.07.18

8:突然の強い頭痛...クモ膜下出血

<コラム> 知ってビックリ!?病気のシグナル

気になる症状(前触れ)に隠された病気、ちょっと心配ですね。病気の内容やその可能性について、専門機関のデータも参考にしながら、ご紹介しましょう。

 

8:突然の強い頭痛…クモ膜下出血

 

 古代人も頭痛に悩んでいたようで、頭痛治療の薬草や醸造物、あるいは魔術を試みたり、頭蓋骨に穴を開ける外科手術も行っていたといいます。ストレスの多い現代社会では、頭痛を訴える人の割合がさらに増えているのかもしれません。このような誰もが一度は経験する頭痛。風邪など体調の悪いときの頭痛は自然に治っていきますが、やっかいなのは数年、あるいは数十年続く慢性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛等)です。

最近では予防薬の開発や行動療法(痛みにつながる行動を避ける)を行うなど、頭痛治療の選択肢が増えており、頭痛持ちの人の悩みが軽減されていきそうです。しかし、ハンマーなどで殴られたような突然の激しい頭痛があった場合、それは【クモ膜下出血のシグナル】かもしれません。

 

クモ膜下出血とは、脳をおおっているクモ膜と軟膜の間に発生した動脈瘤が破れ、あふれた血液が脳全体を圧迫、痛みを感知する硬膜を刺激し、突然強い頭痛があらわれる病気です。クモ膜下出血は脳卒中の一種で、厚生労働省の統計によると、年間3万人ほどが発症し、脳卒中全体の5%を占めるといわれています。血管の弱い家系の人や生活習慣病によって動脈硬化が進行している人などに発生しやすいようです。

クモ膜下出血は、激しい頭痛だけがシグナルではありません。動脈瘤が破裂にまで至らず、出血がまだ少ないときは、軽い頭痛やものが二重に見える、片方の瞳孔が拡大するという症状があらわれることがあります。こうしたこともぜひ覚えておきたいものです。

脳動脈瘤は脳ドックなどの検査で発見することが可能なため、心配な人は検査を受けてみるといいでしょう。