コラムColumn

2013.06.06

5:皮膚がかゆい...肝臓病

<コラム> 知ってビックリ!?病気のシグナル

気になる症状(前触れ)に隠された病気、ちょっと心配ですね。病気の内容やその可能性について、専門機関のデータも参考にしながら、ご紹介しましょう。

 

5:皮膚がかゆい…肝臓病

 「皮膚は内臓を映す鏡である」という言葉があるそうです。これは、内臓の病気や体の状態を訴えるサインとして、肌に症状があらわれることを意味しています。寝不足は病気ではありませんが、この状態が続くと吹き出物が出やすくなりますね。肌の新陳代謝は睡眠中に行われますが、寝不足になると肌の再生が遅れてしまい、皮脂がたまることで、吹き出物のできやすい環境になってしまうのです。 

では、皮膚がかゆい場合はどうでしょうか。湿疹や虫さされなど皮膚の表面的な病状を想像しますが、もしかしたら、それは【肝臓病のシグナル】かもしれません。

 肝臓病とは肝臓の組織に炎症が起き、腫れて熱をもった状態をいいます。病気の種類として、日本ではウイルスの感染によって起こるウイルス性肝炎がもっとも多く、ほかにはお酒の飲みすぎによるアルコール性肝炎などがあります。肝臓病は発症の仕方や経過によって、急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎に分けられます。

 急性肝炎は風邪に似た症状があらわれ、その後黄疸が出てきます。適切な治療でほとんどが治りますが、なかには重症化することもあります。慢性肝炎は急性肝炎からの移行もありますが、無症状のまま健康診断などで発見されることが多いようです。劇症肝炎は急性肝炎が短期間で悪化した状態のものをいいます。

 肝臓病では、黄疸とともに強いかゆみがあらわれやすいといいますが、黄疸が出る前に皮膚がかゆくなる病気に、原発性胆汁性肝硬変というものがあります。自己免疫異常が原因で肝臓のなかに胆汁がたまり、肝臓の機能が低下していく病気です。厚生労働省の調査によると、年々患者数が増えており、中年女性に発症しやすいのが特徴だそうです。肝硬変という名称がついていますが、実際に肝硬変に至るのは1割程度といわれています。

肝臓は沈黙の臓器といわれ、病気になってもなかなか症状が出にくいものです。異変を早くキャッチするには定期的な検診が大切といえますね。



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