コラムColumn

2013.05.30

4:見た目で危ない肥満って、どんなタイプ?

 <コラム> みんなが知りたい、ダイエットのウソ・ホント!?

健康のためにも、美容のためにも、スマートでいたいと願う人は多いことでしょう。ただ、早く痩せたいと思うがために、ダイエットに不適切な方法を実践し、挫折したり、逆に太ってしまうケースも少なくないようです。ここでは、医療機関や厚生労働省のデータなどを参考に、気になるダイエット情報がどういうものか、いま一度考えてみました。

 

4.見た目で危ない肥満って、どんなタイプ!?

 医学的に注意を要する肥満とは、ただ太っているだけではありません。脂肪が体のどこについているかを問題にします。皮下(皮下組織)にまんべんなく脂肪がついている“皮下脂肪型肥満”、別名・洋ナシ体型と呼ばれるものは、比較的、生活習慣病などの合併症は少ないようです。しかし、腹筋の内側につく脂肪が多い“内臓脂肪型肥満”、別名・りんご体型の場合は要注意です。このような太り方は糖尿病や高脂血症、脂肪肝など、さまざまな生活習慣病を引き起こす原因になります。

 厚生労働省では内臓脂肪の蓄積を調べる方法として、腹囲の計測を提案しています。空腹時に立った姿勢で呼吸をして、息を吐き終わった際に、おへその真上あたりのお腹を巻き尺で測ります。「男性85cm以上」「女性90cm以上」の人は内臓脂肪型肥満の疑いがあります。この腹囲の計測は、メタボ検診(メタボリックシンドローム:内臓脂肪症候群といわれ、内臓脂肪型肥満にプラスして、高血圧や高脂血症、糖尿病のある人は脳や心疾患を起こしやすい)にも用いられています。

 男女とも若いうちは少ないですが、男性は中年以降、女性は閉経を過ぎてから内臓脂肪型肥満が増えてきます。年齢とともに基礎代謝の低下や筋肉が落ちて脂肪がつきやすく、性ホルモンの関与等の条件が重なり、内臓に脂肪がつきやすくなります。内臓脂肪型肥満の人は、美容うんぬん以前に、治療が必要な肥満と考えたほうがよさそうです。

 ちなみに、女性は若いときから皮下に脂肪が多くつきやすいという性質がありますが、これには医学的な意味があります。とくに太ももやお尻の脂肪はなかなか痩せにくいのですが、妊娠や出産時に分泌されるホルモンは、ここの脂肪を栄養源にします。若い女性の下半身に脂肪が多いのには、そんな理由があるのですね。 

関西メディカルネットtwitter 関西メディカルネットfacebook

電話での問い合わせ

受付時間: 9:00~18:00(月~金)

0120-81-7976

インターネットからのお問い合わせ/資料請求

お問い合わせ・資料請求