2016.11.11
体調管理
「世界糖尿病デー」を機に、食生活を見直しませんか?
毎年11月14日は世界糖尿病デー。今年もこの日は世界糖尿病デーのシンボルカラー、ブルーのライトを灯すイベントが各地で予定されており、大阪では天保山の大観覧車や大阪城などがブルーにライトアップされます。
「糖尿病」とは、血中のブドウ糖の濃度が高い状態が続く病気で、放っておくと「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」といった合併症を引き起こします。加えて、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、脳梗塞などが起こりやすくなり、場合によっては突然死につながることもあります(合併症については「耳よりだより」2015.11.10配信分などをご参照ください)。
ただ、生活習慣病のひとつである糖尿病は、生活習慣の改善によって予防できる病気です。そのためには、適度な運動と、高血糖にならないための食生活を習慣づけることが大切です。今回はこのうち、糖尿病予防に効果的とされる食生活のポイントについてご紹介します。
【まずは食習慣をチェックしよう!】
糖尿病は食生活の問題により発症することが多い病気です。まずは以下の項目からご自身の食習慣をチェックしてみましょう。
□食事時間が不規則だ
□朝食は食べないことが多い
□お腹いっぱいになるまで食べる
□食事のスピードが速く、よく噛まずに食べる
□夕食の時間が遅く、食べてから2時間以内に寝ることが多い
□テレビやスマートフォンを見ながら食事することがよくある
□ご飯やパンなど炭水化物が好き
□揚げ物などの脂っこい料理をよく食べる
□麺類や丼物など単品ものを好んで食べる
□野菜はあまり食べない
□お酒は週5日以上飲んでいる
□清涼飲料水を1日に2回以上飲む
□ケーキやスナック菓子などをよく食べる
上記のチェック項目に当てはまるものが多いほど、糖尿病になる危険性が高まります。早めに検診を受け、血糖値が高いと診断されたら、速やかに血糖値のコントロールに努めることが大切です。
【糖尿病予防のための食生活、ここがポイント!】
糖尿病になると、非常に厳格な食事制限を強いられるイメージがあるかもしれません。しかし実は、糖尿病になっても、基本的に食べてはいけないものはありません。重要なのは、食べ方と量。血糖値を上げない工夫をしながら食事をすれば、症状のコントロールが可能です。それは予防についても同じこと。以下の点を参考に、糖尿病を遠ざける食習慣を身につけましょう。
●1日3食きちんと摂る......朝食や昼食を抜くと、その後、空腹のなか食事をたくさん摂ることになるので、一度に多量のインスリンが必要になり、血糖値が急激に上がってしまいます。1日3回の規則正しい食事は糖尿病予防の基本です。
●炭水化物を摂り過ぎない......ご飯や麺類などの炭水化物には糖質が多く含まれており、過剰に摂取すると血糖値の上昇を招きます。1食におけるご飯の量はお茶碗1杯程度にとどめましょう。
●動物性脂肪の摂り過ぎに注意......脂身の多い肉類に含まれる動物性脂肪は、摂り過ぎるとインスリン分泌の低下につながります。
●塩分は控えめに......糖分だけでなく、塩分の摂り過ぎも糖尿病のリスクを高めます。食事の味付けは薄味を心がけ、ラーメンなどの汁物はスープを残すようにしましょう。
●最初に野菜を食べる......ご飯など炭水化物を先に食べると、血糖値が一気に上がります。食事の際は、野菜→肉・魚→ご飯の順に食べましょう。
●食物繊維を積極的に摂る......野菜、海草、玄米、麦ごはん、キノコ類など、食物繊維を豊富に含む食品には、血糖値上昇の予防効果が期待できます。
●早食いはNG......早食いは食後血糖値の急激な上昇につながります。よく噛みゆっくり食事すると、血中の糖分増加を脳が感知するので満腹感も得られます。
糖尿病を予防するには食生活の見直しが不可欠。食生活の乱れに心当たりのある方は、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ改善に努めましょう。ただ、食事をはじめとした生活習慣は、容易く改善できるものではないかもしれません。そんなときは、メディカルサポートシステムの「生活習慣改善プログラム」をご利用ください。パーソナルアドバイザーがきめ細かにサポートする本プログラムは、その方に適した方法をご提案しており、無理なく生活習慣の改善をすることが可能です。検診で指摘された方はもちろん、糖尿病が気になる方も、ぜひ本プログラムをお試しになり、毎日を健康にお過ごしください。
■「生活習慣改善プログラム」についてはこちらまでお問い合わせください。