耳よりだより

2015.07.08

体調管理

健康な人こそ注目してほしい「人間ドック」の実力

健診と検診の違いご存じですか?7月12日は人間ドックの日

7月12日は「人間ドックの日」。1954(昭和29)年7月12日、国立東京第一病院(現在の国立国際医療センター)で人間ドックが初めて行われたことにちなんだ記念日です。
 がんや各種生活習慣病の早期発見につながる人間ドック。これは船を修理・点検するための設備“ドック(dock)”になぞらえ、人間もときどき徹底的に検査を受け、悪いところがあれば早めに治そうとの発想で生まれました。はじめは「短期入院精密身体検査」と堅苦しい名称だったのが、新聞記事で「人間ドック」とネーミングされたことで、次第にこの呼び方が定着していきました。
 ところで、病気の有無を調べるものに「検診」「健診」がありますが、この2つに違いはあるのでしょうか。また、このうち人間ドックはどのような位置づけにあるのでしょうか。今回は混同されやすい「ケンシン」についてご紹介したいと思います。

【実は目的が違う“健診”と“検診”】
健診?検診? 「健診」と「検診」。同じような意味合いで使われがちな言葉ですが、実はこの2つ、実施目的が異なります。健診とは「健康診断」の略で、自覚症状のない人が診察および各種検査により健康状態を確認し、健康維持や疾患の予防・早期発見に役立てるために行います。
 一方、検診は特定の病気にかかっているかどうかを調べるための検査。その代表的なものが「がん検診」です。がんは体のさまざまな場所にできるため、検診も「胃がん検診」「大腸がん検診」「乳がん検診」といった具合に、部位別に分けて行われます。病気の早期発見をめざす点では同じですが、特定の病気の有無を調べる検診と、全身の健康状態を確認する健診とでは、そもそも検査の目的が異なるのです。

【健診の種類にもいろいろある】
任意 法定 健診 色々 体の健康状態を調べる健診にもいろいろな種類があり、大きくは「法定健診」と「任意健診」の2つに分かれます。
 法定健診とは、学校や職場などで行われる法令により実施が義務づけられた健診で、このうち職場で行われるのが一般健康診断(一般健診)と呼ばれるもの。事業主が実施することが労働安全衛生法で義務づけられており、会社側が費用を負担して行われます。対する任意健診は、個人の意思で自由に受けることのできるもので、その代表が人間ドックです。これは、基本的には個人負担により実施され、法的な義務もありません。
 さらに大きく違うのが検査項目の数と内容です。一般健診では身長・体重の測定、血液検査など検査項目は全部で11項目(下記の表参照)。一方の人間ドックは検査内容が詳細で総合的なものとなり、がんの早期発見に役立つ検査が数多く盛り込まれているのが特徴的です。一般健診では、胸部レントゲン以外、がん検査がほとんど含まれていないので、がんの有無を調べるには、がん検診も併せて受診する必要があります。会社で行われる一般健診ではどうしても検査項目が限られてしまうため、体全体をチェックするには限界があるといえそうです。



  【労働安全衛生法に基づく定期健康診断項目】
1.   既往歴および業務歴の調査
2.   自覚症状および他覚症状の有無の検査
3.   身長、体重、腹囲、視力および聴力の検査
4.   胸部エックス線検査および喀痰検査
5.   血圧の測定
6.   貧血検査(尿中の糖および蛋白の有無の検査)
7.   肝機能検査(GOT、GPTおよびγ-GTPの検査)
8.   血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)
9.   血糖検査(空腹時血糖またはヘモグロビンA1c)
10.   尿検査(尿中の糖および蛋白の有無の検査)
11.   心電図検査

※厚生労働省「労働安全衛生法に基づく健康診断の概要」より

【あのとき受けていれば…と後悔することのないように】
早期発見がカギ わが国の3大死因といわれる、がん、心臓疾患、肺炎。このうちがんの発症は20代後半から始まり、40・50代で急激に増えるといわれます。ただ、早期発見できれば、多くのがんは治癒します。そういう意味では、がんはもう不治の病ではないとさえいわれています。
 いまが健康であると、健診の必要性を感じることがあまりないかもしれません。しかし、がんや糖尿病などの生活習慣病は、初期には自覚症状がないものが多く、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。会社で毎年一般健診を受けている人も、人間ドックのように、がん検査を含んだ総合的な健診が、年齢とともに必要になるように思われます。健康管理は自己責任。健康な人ほど、人間ドックの重要性に気付いていただきたいものです。関西メディカルネットでも、健康維持や病気の早期発見に有効な健診メニューを多数取り揃えています。詳しくは以下をぜひご覧ください。


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