コラムColumn

2014.03.20

28:「病いは気から」ってほんと?

<コラム> 健康★常識・非常識シリーズ

  「病いは気から」とは、病気は気持ち次第で良くもなれば悪くもなる、という意味の諺。私たちも日常的によく使う言葉です。仕事が忙しくて休めない状態のときなど、気を張り詰めていると、周囲で風邪がはやっていても不思議とうつらないのに、ひと段落して緊張がほどけた瞬間に風邪をひいてしまうことは、経験的にあることですね。


「病いは気から」ってほんと?

 しかし東洋医学ではちょっと解釈が違います。東洋医学でいう気(=生命エネルギー)とは臓器の働きを調整するとともに、ウイルスや細菌などの感染から体を守るモノと考えられています。そのため、生活が不規則になったり、ストレスが許容量を超えてしまうと、気が順調にめぐらなくなり、病気になりやすくなります。つまり、気に異常が起きると、病気になるというわけです。

 最近では西洋医学においても、気のありようをひもといた研究結果が報告されています。楽しい気持ちや笑うことで、ヒトの免疫システムに重要な働きをするナチュラルキラー(NK)細胞が活性化するというものです。日本笑い学会によると、がん患者を含む19人に吉本新喜劇で大笑いしてもらった後、NK細胞について調べると、明らかに笑った後のほうがNK細胞は活発になったそうです。NK細胞はがん細胞やインフルエンザウイルスを直接攻撃する働きがあることから、笑えば笑うほど、がんやインフルエンザに対する抵抗力が身につくと考えることもできそうです。

病気を遠ざけるには、季節に応じた生活、不摂生をしない、体を鍛える、仕事と休息のリズムを保つことが大切です。加えて、ストレスをためない朗らかな気持ちを持つことも、忘れないようにしたいものですね。

 

 

 

 


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