コラムColumn

2014.02.27

26:予防医療ってなに?

<コラム> 病気の予防は知ることから

  私たちの命を脅かす、がん、心疾患、脳卒中…。三大疾病と呼ばれるこれら病気の恐ろしさは日々伝えられており、十分な注意が必要です。では、これら疾患を予防するには、どのようなことを心がければいいのでしょうか。ここでは「予防医療」について、基本的な内容をご紹介します。


「予防医療」ってなに?

 予防医療への関心が高まっています。予防医療とは、予防医学に基づいて行われる医療行為や医療サービスのこと。病気になったら治すという治療医学に対し、病気にならないようにするのが予防医学です。

 予防医療とは、そもそも「病気にならないようにする」ものですが、現在では、「病気の進展を抑え遅らせる」「再発を防止する」ことも予防であると考えられています。そして、この考えに基づき、予防医療には「第一次予防」から「第三次予防」まで3つの分類が存在します(表参照)。

 

 がんや糖尿病などの病気は、かなり進行しないと自覚症状がでてきませんが、一方で、自覚症状が現れた段階では治療が極めて困難なケースもあります。これらの病気は早期にその芽をみつけて、早期に治療を始めることが大切ですが、その早期発見に必要となるのが、人間ドックです。

 近年、PET検診や脳ドック、CT検診など種類も増え、多種多様な悩みや不安にも対応できる形となってきました。医師のもとで問診、診察、検査を受け、病気の早期発見や生活習慣の問題点を明らかにし、それを改善していくことも予防医療のひとつです。特に大きな病気をされていない方も、人間ドック等を活用して「健康長寿」を目指してみてはいかがでしょうか。


<参考>医療費の現状

 現在、世界第1位の長寿国となった日本(2012年データ)。しかし、喜んでばかりはいられません。なぜなら、人口の急速な高齢化は、高齢者医療費の増加を招き、医療費高騰の原因にもなっているからです。厚生労働省のデータでは、1989年から2009年の20年間で、国民医療費が約2倍になっていることが示されており(グラフ参照)、今後も年間1兆円を超えるペースで増え続けるとの試算もあるそうです。


 少子高齢化のいま、このまま生産年齢人口が減っていけば、医療費の財源拠出も減少。私たちが病気にかかった際、経済的負担が増えることが予想されます。そうした事態を避けるためにも、いまこそ予防医療としっかり向き合う必要があるのです。

 


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次回コラムは、「健康★常識・非常識シリーズ」をお送りする予定です。お楽しみに!

 

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