コラムColumn

2014.02.13

24:体温が低いと体によくないの?

<コラム> これって、ホント!?健康★常識・非常識

  巷にあふれる健康や病気に関する噂。果たしてそれを、そのまま鵜呑みにしていいのか、悩ましく思うことも少なくないですね。そこで、厚生労働省などの専門機関のデータを参考に、気になる健康情報がどういうものか、いま一度考えてみました。


24.体温が低いと体によくないの?

 昨今、体温を上げると健康になる、といったことがよくいわれるようになりました。厚生労働省のデータによると、日本人の平均体温は36.89℃なのだとか。しかし最近、低体温(36℃未満)といわれる人が増えているそうです。

 高熱を出すと大騒ぎするものですが、体温が少し低いだけではあまり騒がれません。 しかし、低体温が体におよぼす影響は案外深刻なのです。  ヒトの体は体内にある酵素の働きによって生命活動が維持されていますが、この酵素がもっとも効率的に活性する温度は、36~37℃といわれています。そのため、低体温になると酵素の活性が下がってしまうので、いろいろな弊害が出てきます。

 たとえば、免疫力の低下です。免疫をつかさどる白血球は体温の低下により、働きが鈍くなるため、風邪をひきやすくなったり、アレルギーが出やすくなります。風邪などで高熱が出るのは、白血球を活発に働かせて、風邪のウイルスを退治するための防衛反応ともいわれています。

 また、低体温によって基礎代謝力も下がるため、脂肪が燃えにくい、すなわち太りやすい体になってしまいます。体脂肪そのものは筋肉などに比べて温度の低い組織のため、体脂肪を多く蓄えている人ほど低体温になりやすい傾向があるようです。 低体温かどうかは体温を測ればすぐにわかりますが、自覚症状として、手足の冷えなど冷え性の症状が出やすくなります。冷え性を放置すると肩こりや生理不順などの不定愁訴もあらわれます。

 甲状腺の病気による低体温を除いて、多くは生活習慣の乱れが原因といわれています。バランスのとれた食事(冷たいものを食べ過ぎない)、冷房はゆるめ、適度な運動などで、体を冷やさない生活を心がけ、低体温にならないように気をつけましょう。

 

 

 

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次回コラムは、「知ってビックリ!? 病気のシグナルシリーズ」をお送りする予定です。お楽しみに!

 

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