コラムColumn

2013.11.14

17:質のよい睡眠とは

<コラム> 健康なからだはいい睡眠から

 人間の心身の休息に不可欠な睡眠。しかし、睡眠の大切さを認識している人はそう多くないかもしれません。ここでは睡眠とは何か、そして睡眠に関連する疾患にはどういうものがあるかをご紹介します。

 

17 質のよい睡眠とは

 睡眠は身体と脳の疲労を回復させるために必要なもの。特に脳にとって、睡眠は唯一の休息であり、眠っている間に記憶を整理したり、筋肉をリラックスさせたりします。ほかにも細胞の損傷を修復したり、免疫物質の分泌を促進させるなど、睡眠は人間の身体にとって重要な役割を担っています。

 そもそも人間は太古の昔から、日の出とともに起き、日没とともに眠るという生活を送ってきました。しかし、社会の24時間化が進み、不規則な生活環境での暮らしを強いられる私たちが、そうした睡眠・覚醒のパターンを維持することは容易ではありません。ただ、こうしたライフスタイルの変化が睡眠の質の低下させていることは確かで、現在、日本人の5人に1人が不眠に悩まされているといいます。

 ではそんな私たちが、質のよい睡眠を取るにはどうすればいいのでしょうか。それにはまず、睡眠のメカニズムを知っておくことが大切です。 

 睡眠は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を約90分の周期で繰り返しており、一般に寝始めはノンレム睡眠が多く、朝方に近づくほどレム睡眠の割合が多くなります(グラフ参照)。この眠りのサイクルのなかで、最初のノンレム睡眠がもっとも大事であり、この間、ぐっすりと眠れることが質のいい睡眠だといわれています。一方、目覚めのタイミングも重要であり、ノンレム睡眠時に目覚めると熟睡を妨げられたカタチになるため、心地よい目覚めを得ることができません。もしあなたが「8時間寝たのに熟睡感がない」と感じているなら、自身の睡眠が眠りのサイクルに合致しているか、見直す必要があるでしょう。いずれにせよ、よい睡眠とは時間にだけこだわるのではなく、睡眠の中身にも注目することが大事です。

 

★いい睡眠、取れていますか?

あなたの睡眠度チェック

□スムーズに入眠できる

□少なくとも前半の2時間半はぐっすり眠れている

□眠りの後半には夢をみたり、うつらうつらした感じがある

□途中で目覚めることが少ない

□気持ちよく目覚めることができる

□昼食後以外は日中に眠気がない

※上記にすべて当てはまるなら、良質の睡眠が取れている証拠です。当てはまる数が少ない人は、次回以降のコラムを参考に生活習慣の見直しを図ってみてはいかがでしょうか。

 

●関西メディカルネットの睡眠プログラム(スリープエンハンスメントプログラム)---> リンク

次回コラムは、「よりよい睡眠を得るために」をお送りします。お楽しみに!

関西メディカルネットtwitter 関西メディカルネットfacebook

電話での問い合わせ

受付時間: 9:00~18:00(月~金)

0120-81-7976

インターネットからのお問い合わせ/資料請求

お問い合わせ・資料請求