コラムColumn

2013.09.19

14:酢を飲むと体がやわらかくなる?

<コラム> これって、ホント!?健康★常識・非常識

巷にあふれる健康や病気に関する噂。果たしてそれを、そのまま鵜呑みにしていいのか、悩ましく思うことも少なくないですね。そこで、厚生労働省などの専門機関のデータを参考に、気になる健康情報がどういうものか、いま一度考えてみました。

 

14.酢を飲むと体がやわらかくなる?

 魚の骨を酢につけるとやわらかくなります。しかし、ヒトが酢を飲んで体がやわらかくなることはありえません。私たちが“体がかたい、やわらかい”といっているのは、骨そのものではなく、関節の可動域の状態をあらわしています。つまり、体がかたい人は、関節の可動域が小さいのです。

  関節の可動域が小さいのは、筋肉や靱帯の伸びの悪さから生じます。筋肉や靱帯の伸縮が悪いと、とっさの動きに対応できないため、ケガにつながる恐れがあります。また、こり固まった筋肉は血行不良や姿勢のゆがみにつながり、肩こりや腰痛を招くことも。さらには血行不良から冷えやむくみが生じるため、体温を維持しようと脂肪の蓄積が加速されます。体がかたいことで肥満が助長されてしまうなんて…驚きですね。

このようなデメリットを考えると、体はやわらかいにこしたことはありません。そのためには、筋肉の柔軟性を高めてくれるストレッチ(柔軟体操)がオススメです。厚生労働省は、習慣的なヨガは血圧を低下させるとか、体の柔軟性が高い人は動脈硬化度が低いことなどを指摘しており、生活習慣病やメタボリックシンドローム(※)の予防においても、体が柔軟であることが望ましいと言及しています。

ストレッチは反動をつけたりせず、筋肉を気持ちのいい程度にゆっくり伸ばすのがポイント。毎日続けるうちに、少しずつ体が柔軟になっていくことを実感できるでしょう。

 

※過食と運動不足による内臓脂肪蓄積が、血糖や血圧を上昇させ、脂質代謝異常を引き起こし、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい複合病態のこと

 

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