耳よりだより

2013.09.05

13:耳の鍼(はり)で痩せるのかしら?

<コラム> みんなが知りたい、ダイエットのウソ・ホント!?

健康のためにも、美容のためにも、スマートでいたいと願う人は多いことでしょう。ただ、早く痩せたいと思うがために、ダイエットに不適切な方法を実践し、挫折したり、逆に太ってしまうケースも少なくないようです。ここでは、医療機関や厚生労働省のデータなどを参考に、気になるダイエット情報がどういうものか、いま一度考えてみました。

 

13:耳の鍼(はり)で痩せるのかしら?

 手軽なダイエット方法として「耳つぼダイエット」が世間で評判になったり、アクセサリー感覚でできる耳つぼジュエリーなども流行りました。なんだか耳に鍼をうてばすぐに痩せるだろうと思っている人がいますが、じつは、それは間違いです。

 耳の痩身のツボには満腹中枢(摂食行動を調節する神経)を正常に働かせる効果があるといわれますが、だからといって、それに安心して2500kcalも3000kcalも食べていたのでは、痩せるはずがありません。肥満の人は、満腹中枢が正常に機能しておらず、つい食べ過ぎてしまいます。

 そのような過食を防ぐために、耳に鍼をうって満腹中枢の正常化を図るわけですが、これはあくまでも手助けであって、きちんとした食事や運動習慣がなければうまくいきません。「耳つぼダイエット」と称し、「食事制限なし、1ヵ月5kg痩せる」と触れこみ、高価なサプリメントやエステコースを組ませる、疑わしいサロンもあるようですので、注意が必要です。

ちなみに体脂肪を1kg減らすには、7200kcalもの熱量をマイナスにしないといけません。1日に500kcalずつ減らしても、1ヵ月で2kg減がやっと。素人判断でそれ以上の減量速度を求めると、不健康になりますし、その前に挫折してしまうでしょう。あるいは、そのようなことを繰り返していることで基礎代謝がどんどん低下し、かえって太りやすい体になってしまうようです。厚生労働省によると、運動量の多い人を除いて、よく食べるのに太らない人は、せっかく食べたものを十分に消化吸収できない体質か、もうひとつは基礎代謝量が大きいタイプだといいます。

 基礎代謝とは、命を保つために最低限必要なエネルギー、つまり、何もしないで横になっていても、呼吸したり、血液を循環させたり、体温を一定に保ったり、内臓を動かしたりするために使われるエネルギーのことです。年齢や性別による差、個人差がありますが、基礎代謝量が大きい人は、食べたものをためこまずに消費されるので、よく食べるわりには太らないのです。

 めざすは基礎代謝量の多い体! そのためには適切な食事と運動を続けることが大切で、それが結果として、健康的なダイエットにつながるというわけです。 


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