コラムColumn

2013.08.29

12:メタボが原因の病気は何?

<コラム> 三大疾病基礎講座

私たちの命を脅かす、がん、心疾患、脳卒中…。三大疾病と呼ばれるこれら病気の恐ろしさは日々伝えられており、十分な注意が必要です。では、これら疾患を予防するには、どのようなことを心がければいいのでしょうか。ここでは三大疾病を中心に、生活習慣に関わる病気について、基本的な内容をご紹介します。 

 

12:メタボが原因の病気は何?

放っておけば命に関わる病気に発展!

 メタボリックシンドローム(以下メタボ)とは、内臓の周囲に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」に加え、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上を併せ持った状態のこと。糖尿病などの生活習慣病は、それぞれの病気が個別に進行するのではなく、この内臓脂肪型肥満が大きく関わっていることがわかっています。

 三大疾病と呼ばれる、がん、心臓病、脳卒中。このうち心臓病(虚血性心疾患)と脳卒中は、動脈硬化が要因となる病気です。メタボは、内臓脂肪型肥満に高血糖、高血圧、脂質異常といった危険因子が重なることで、動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中といった命に関わる病気を急速に招いてしまいます。厚生労働省によると、心臓病の場合、危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子を1つ持っている場合は5.1倍、2つ持っている場合は5.8倍、3~4個持っている場合はなんと35.8倍にまで高まるそうです。

 食事、運動、そして禁煙

生活習慣病の予備群といわれるメタボ。予防するにはどうすればいいのでしょうか。それにはまず生活習慣を見直すことが大切です。その基本となるのが、運動習慣の徹底、食生活の改善、そして禁煙です。

 内臓脂肪型肥満は、運動不足や食べ過ぎなど、不健康な生活を送ることで代謝がうまくいかず、余分なエネルギーが内臓脂肪として蓄積されることで生じます。これを防ぐための食事としては、3食きちんと食べ、野菜は1日350gを目標に摂ることが大切。緑黄色野菜が少ない人、朝食を食べていない人には、内臓脂肪型肥満の傾向があるようです。もちろん、量は腹八分目にとどめておきましょう。飲酒は、日本酒なら1合、ビールなら500ccを1日のアルコール量の目安に。できれば週2日は休肝日を設けましょう。運動では、筋力トレーニングと、ジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動を組み合わせ行うことが効果的です。「百害あって一利なし」といわれるタバコは、がんにかかりやすくし、動脈硬化を進行させるため、ぜひとも禁煙を実行してください。

 生活習慣病は、はっきりした自覚症状に乏しく、管理が不十分になりがちです。そうならないためにも、こうして生活習慣の改善に努める一方で、メタボ健診(特定健康診査)などを積極的に受けることが大切です。メタボは中年男性のものというイメージがありますが、厚生労働省の研究班から、男性は腹部85㎝、女性は80㎝を上回るとメタボになる可能性が3倍に高まるとの報告がされており、(日本肥満学会などが2005年にまとめた診断基準では男性85㎝以上、女性90㎝以上)、男女ともに十分な注意が必要です。

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