コラムColumn

2006.04.01

生活や環境の変化を良いストレスに

気分転換で疲れを取って、頑張りすぎに注意しましょう。

ようやく暖かくなり、心はずむ春がやってきました。4月から新年度が始まり、自分だけではなく家族の誰かに進学や就職、転勤や職場の配置換えなどが起こりますと、生活を含め、大きな変化を体験することになります。

季節の変わり目は、もともと体調管理に心を配る必要のあるときですが、それに大きな生活の変化が加わりますと、より心身の健康に心を配る必要があるといえます。

様々な変化に対して、心身に生ずる反応をストレスといいますが、ストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。新しい環境や人間関係に対し、積極的に目標を持ち勇気づけられて前向きに進んでいけるのならば、良いストレスとして、がんばり過ぎに注意しながらより豊に人生をお過ごし下さい。

しかしながら、同じ変化であってもその変化に対する不安や心配から、体や心が苦しくなったりいやな気分になりかえってやる気が出ずに焦りばかりつのるようになってきたとしたら・・・。悪いストレスに対処する方法として、まずひとつには気分転換があります。軽い運動や趣味などによる気分転換で、良いアイデアが浮かんだり、疲れが取れてやる気が出たりすることが期待できます。では、気分転換する気さえ起こらないときにはどうすればよいでしょうか。その場合、心身の疲労がかなり進んでいる可能性があります。

体がだるい、頭痛、肩こり、動悸、胸部圧迫感、胃痛、下痢や便秘、不眠、熟睡間がない、楽しくない、集中力がない、気力が出ないなど心身両方の症状が出てくる場合には、とにかく休養が必要と言えます。さらにそれが長引くようでしたら、神経科の医師を受診しカウンセリングや内服治療の助けを借りたほうが良いかもしれません。自分ではその状態に気づかないこともありますので、普段から相談したりアドバイスを受けたりできる人を身近に確保しておくことも大切だと思います

ストレスから、身体の抵抗力が落ちて思わぬ病気になることもありますので、早め早めに、悪いストレスを作らないように対処していきましょう。

メディカルサポートシステム・パーソナルドクター
坂崎診療所内科医長 藤田美保子

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