コラムColumn

2005.07.01

夏を健やかに現代の「夏ばて」を乗り切る

夏を健やかに
現代の「夏ばて」を乗り切る

適度に汗をかいて体温調節。身体の冷やし過ぎに注意しましょう。

クーラーが普及し、家の中や職場、乗り物や店の中などあらゆるところで猛暑とは無縁の快適な環境を享受できるようになりました。暑さのため身体がぐったりするという"夏ばて"はもう過去の遺物でしょうか?いえ、むしろより複雑な体調不良や冷房病に悩まされておられる方が多いのではないでしょうか。

恒温動物である人間は、体温調節のために暑くなれば汗をかき、寒くなれば皮膚表面の血管を収縮させて熱を逃がさないようにしています。これらを調節しているのが自律神経系で、交感神経と副交感神経とが互いにバランスを取り合って、さまざまな内臓器官の働きを適正に保つために協調して作用しています。

冷えた場所と暑い場所を行き来すると、体温調節の目的で自律神経に指令が出ます。その指令があまりにも頻雑だったり温度差が激しかったりすると、自律神経は指令に追いつけなくなり混乱、その結果自律神経失調症となり、慢性疲労やめまい、食欲不振などさまざまな症状が出現します。夏に向けて体温を下げやすく調節してきた身体で、冷えた場所に長時間いることで起こる冷房病も自律神経失調による症状と考えられます。冷房病による症状が出やすいのは女性ですが、男性も自律神経のバランスが崩れることに変わりありません。暑気払いにビールをたくさん飲み、脱水から体内の電解質バランスが崩れて倦怠感の原因になるということもあります。

メディカルサポートシステム・パーソナルドクター
坂崎診療所内科医長 藤田美保子

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