コラムColumn

2005.04.01

季節の気になる病気「花粉症」

季節の気になる病気「花粉症」
春に憂鬱な「花粉症」は、規則正しい生活と早めの対応でコントロールしましょう。

さわやかな季節を迎え、日ごろの運動不足を桜を愛でながらのウォーキングで補いたいところです。ところが、この季節が来るたびに憂鬱になり、外出もままならないという方もおられることでしょう。今日では、日本人の10人に1人以上がかかっているといわれる花粉症です。

花粉症の最大の要因は遺伝的な体質ですが、生活習慣や住環境など、ほかにもいろいろな要因があります。花粉という抗原を体内に取り込むと、身体は敵と認めて抗体をつくり、敵を排除するために鼻水やくしゃみといった反応を起こします。それが過剰に起こってしまうことで花粉症の不快な症状となるのです。でも、この抗体の量が一定の水準に達するまでは症状は現れません。子供のころから毎年花粉を吸って抗体をつくり続け、ある日突然、誰にでも起こり得ると言って良いでしょう。

発症予防のため、また症状を少しでも和らげるため、昼前から午後3時ごろまでの花粉の飛びやすい時間帯の外出を避けたり、外出するときはめがねやマスクを利用、花粉のつきにくいツルツルの洋服を着る、室内に入るときには花粉を払い、手洗いやうがいを励行する、室内では、昼間の風の強い日は窓を開けない、掃除機をこまめにかけ、空気清浄器を利用する、などを心がけましょう。

疲れをためない規則正しい生活、ストレスを上手にコントロールする、食事のバランスに注意し加工食品を取り過ぎない、なども心がけたいポイントです。

いったん発症してしまいますと、自然に治るのは数%といわれていますので、上手に内服薬や点鼻・点眼薬を利用して症状をコントロールしましょう。花粉飛散の2~4週間前から抗アレルギー薬を服用することが、一番効率的ですので、現在花粉症でお困りの方は、来シーズンは1月下旬から服用を考慮してください。症状が強い方や、副作用などのため内服治療が困難な場合には、定期的な注射で体質を変える減感作療法や、鼻粘膜に対する手術療法もありますのでご相談ください。

メディカルサポートシステム・パーソナルドクター
坂崎診療所内科医長 藤田美保子

関西メディカルネットtwitter 関西メディカルネットfacebook

電話での問い合わせ

受付時間: 9:00~18:00(月~金)

0120-81-7976

インターネットからのお問い合わせ/資料請求

お問い合わせ・資料請求