耳よりだより

2016.01.18

体調管理

詰まった血の塊がからだにダメージを与える・・・血栓症を予防しよう!!


詰まった血の塊が身体にダメージを与える… がんより怖い!? 血栓症を予防しよう!!

 毎年1月20日は血栓予防の日。これは血栓が詰まることで生じる脳梗塞や心筋梗塞で亡くなる方が1月に多い(厚生労働省 人口動態調査より)ことを受け、日本ナットウキナーゼ協会が制定したもので、「20=ツマル」という語呂合わせからこの日を「血栓予防の日」に、この日から2月19日までの1ヵ月を「血栓予防月間」に定めています。
 血栓とは、血管の傷ついた場所にできる物質のこと。本来、血栓は止血という大切な役目を担っており、血栓ができることで大量の出血を防ぐことができる、私たちの身体に不可欠な存在。血栓は傷ついた部位が修復されると、溶解酵素が働いて溶ける仕組みになっています。ところが、何らかの理由で血栓が溶けず大きくなったり、はがれて流されると、血管を塞いでしまい、血液の流れを阻害してしまいます。この状態を血栓症といい、脳に起これば脳梗塞、心臓の場合は心筋梗塞という具合に、場所によって名前が異なります。
 厚生労働省の発表によると、2014年度の死因順位別死亡数は、1位:がん、2位:心疾患、3位:肺炎、4位:脳血管疾患となっています。突然死に至る可能性のある心筋梗塞や脳出血など血栓症は、ある意味、がんより怖い病気といえそうです。そうした事態を避けるためにも、血栓症についての理解を深め、予防に努めていきましょう。

 


【そもそも血栓ができる理由とは?】
 血栓症は誰にでも起こりうる病気です。血栓ができる原因は、自己免疫疾患や血流の乱れなどさまざまありますが、なかでも注意したいのが内皮細胞の障害、つまり動脈硬化による血管壁の損傷です。
 動脈硬化とは、動脈の壁が厚く硬くなり、血管の内側にコレステロールなどがたまって狭くなり、血液の流れが悪くなる状態のこと。代表的なものがアテローム性動脈硬化で、高血圧や高血糖などが原因となって、血管壁に粥腫(プラーク)と呼ばれるコブが生じます。このプラークが何らかの理由で破裂すると、そこに血小板が集まって血栓を形成し、血液の流れを悪くしたり、血管を詰まらせて、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。こうしたアテローム性動脈硬化による血栓症を、アテローム血栓症と呼びます。
 アテローム血栓症の予防には、まずは生活習慣を見直すところから始める必要があります。禁煙、バランスのいい食生活、適度な運動を心がけ、塩分や脂っこい食事の摂り過ぎ、アルコールの多飲は控えましょう。睡眠不足やストレスも血流悪化の原因になるので、くれぐれも注意したいものです。


【糖尿病と密接な関わりのある、閉塞性動脈硬化症】
  動脈硬化は足に流れる動脈でも起こります。閉塞性動脈硬化症は、足の血管が動脈硬化により詰まり、血流が悪くなって、足先まで栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなって起こる病気です。糖尿病に代表される生活習慣病と密接に関係する病気で、一定距離を歩くとふくらはぎに凝りや痛みを感じる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」という症状がみられます。病気が進行すると安静時でも痛みが生じるようになり、さらに重症化すると、足に壊疽や潰瘍が発生します。適切な処置をしないと下肢を切断することにもなりかねないため、医療機関への早めの受診が望まれます。
 足に動脈硬化がある場合は、他の血管疾患も発症している可能性が高いので、胸に痛みがある等の自覚症状を確認したら、早めに検査を受けるようにしてください。


【突然の足の血管異変! 命を脅かす深部静脈血栓症とは?】
 飛行機やバスなどに乗り、長時間、狭い場所で同じ姿勢でいると、足の深部の静脈に血栓ができ、これが血流にのって肺に流れ、肺の血管を詰まらせてしまうことがあります。いわゆる「エコノミークラス症候群」と呼ばれるもので、正式には深部静脈血栓症(肺塞栓症)という血栓症のひとつです。胸の痛みや呼吸困難などの症状が現れ、詰まった範囲が広い場合は死に至る可能性があり、大変危険です。こうした場合、起こってからでは治療ができないので、充分な予防を心がける必要があります。車中ではできるだけ同じ姿勢にならないようにするほか、足の指をこまめに動かしたり、かかとの上下運動をするなど、足の運動も行いましょう。適度な水分補給も大切です。
 深部静脈血栓症は、下肢静脈瘤のある人、下肢の手術や骨折等の経験のある人、がんや生活習慣病を患っている人などに起こりやすいといわれます。妊娠中の人、経口避妊薬(ピル)を使用している人にも注意が必要です。

 血栓症の多くは、自覚症状のないなか突然発症します。発症すると一刻を争う危険な状態になるほか、たとえ命を取りとめても身体に深刻なダメージを残すことが少なくありません。そうならないためにも血栓症についてよく知り、日頃から血液をサラサラにする生活習慣を身につけておきましょう

                          

 

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