コラムColumn

2015.11.10

体調管理

糖尿病を予防するために知識と意識を持ちましょう!

生活習慣を見直して糖尿病を防ごう。毎年11月14日は世界糖尿病デーです。これは世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために、1991年、国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)が制定。2007年に国連決議で採択され、正式な国連デーになりました。この日を記念日としたのは、インスリンの発見者フレデリック・バンティングの誕生日であるためで、当日はテーマカラーであるブルーライトを灯すイベントが世界各地で開催。関西でも、和歌山の「和歌山城」や京都の「東寺五重塔」、大阪の「天保山大観覧車」などでライトアップが行われます。

IDFによると、世界の2型糖尿病(※)人口は2014年に3億8700万人に達しており、2035年には約6億人にまで増加すると予測。日本でも糖尿病が強く疑われる人が、現在、約950万人いるそうで、いまは糖尿病ではないものの、将来糖尿病になる可能性のある糖尿病予備群といわれる人も約1100万人いることがわかっています。

これだけ増えてしまったのは、糖尿病が死に至る病気との認識が薄いことが考えられます。実は糖尿病で怖いのは、血糖値が慢性的に高い状態が続くことでさまざまな合併症を引き起こすこと。実際、世界で年間510万人以上の人が、糖尿病の合併症が原因で死亡しているといいます。そんな事態に至らないためにも、糖尿病についての理解を深め、予備群と指摘された方は、いまのうちにリスクを減らす生活習慣を心がけることが大切です。

※糖尿病には1型と2型の2種類があり、1型はすい臓のβ細胞が破壊され、体内でインスリンが分泌されなくなることで生じます。一方の2型は、過食・運動不足・ストレスなど生活習慣が原因でインスリンの働きが悪くなり発症するもので、日本の糖尿病患者の9割以上がこのタイプに当てはまります。

本当の怖さは合併症にある、糖尿病の正体
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がなくは、診断されてもそのまま放置されることが多いため、気付いたときには深刻な合併症を引き起こしていることが少なくありません。糖尿病の合併症には主に次のようなものがあります。

糖尿病性神経障害手の震え
手足の神経に異常をきたし、最初はしびれや痛みなどの感覚異常があらわれます。進行すると便秘、立ちくらみ、発汗障害、膀胱障害など自律神経系の障害も併発。重症化すると足に潰瘍や壊疽を起こしやすくなります。

糖尿病性網膜症
眼の網膜にある細い血管に障害がおこり、視力が低下し、進行すると失明に至ります。末期になるまでほとんど自覚症状がないため、定期的な眼底検査で調べる必要があります。

人工透析糖尿病性腎症
腎臓の血管が蝕まれ、尿が排泄できなくなるなどの腎機能障害が起こります。進行すると塩分やタンパク質を厳しく制限した食事療法や人工透析が必要になります。

ほかにも……
歯周組織の血管がもろくなり歯周病を悪化させたり、動脈硬化を進行させることで心臓病や脳卒中を引き起こす危険性があります。こうした合併症を発症させないためにも、糖尿病が疑われる場合は、できるだけ早い段階で血糖コントロールを行うことが重要です。

あなたの糖尿病危険度チェック!
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状のない病気ですが、生活習慣を点検することで、早めに気付くことができます。糖尿病と診断されたことのない方も、以下を参考にご自身の毎日を見直してみましょう。

肥満□ 生活が不規則だ
□ 最近太り気味だ
□ 朝食は抜くことが多い
□ 食事を食べるスピードが速い
□ 脂っこいものをよく食べる
□ 野菜や海草類はあまり食べない
□ 夕食の時間が遅く、食べる量も多い
□ ご飯など炭水化物が好きだ
□ お酒を飲む量が多い
暴食□ タバコを吸っている
□ ストレスがたまっていると感じる
□ 運動はあまりしていない
□ のどがよく渇く
□ 缶ジュースやコーヒーをよく飲む
□ 40歳以上である
□ 家族に糖尿病になった人がいる
□ 妊娠中に血糖値が上がった

さて、上記に思い当たる点がいくつあったでしょうか。当てはまる項目が多いと感じる方は、生活習慣の改善が不可欠です。同時に、糖尿病でないかどうか、早めに検査することをお勧めします。糖尿病は発見が早ければ早いほど、コントロールがしやすい病気です。気付いたときには重症化していた!ということのないように、定期的な検査を習慣にし、ぜひ糖尿病予防に努めていただきたいと思います。

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