コラムColumn

2008.02.07

「セカンドオピニオン」を有効に活用しましょう

セカンドオピニオンとは、よりよい決断をするために、当事者以外の、専門的な知識を持った第三者に求めた「意見」のこと。または、「意見を求める行為」のこと。 (フリー百貨事典『ウィキペディア(wikipedia)』より)

セカンドオピニオンとは・・・
最近、医療の現場で耳にする事が多くなってきた用語のひとつです。「第二の意見」と訳されることもありますが、ふつうはそのまま「セカンドオピニオン」といっています。従来の医療では、主治医がその患者にとって最善と考える方法を、一方的に行うということが行われてきました。検査や治療方法の選択は医師に任されており、患者はただそれを信じて従うという関係です。その後、「インフォームド・コンセント」という概念が導入されました。医師が検査や治療方法の利点や欠点を十分に説明し、それに基づいて患者が理解したうえで選択・合意するということです。

医療には、「絶対に正しい唯一の治療法」というものがあるわけではありません。複数の方法があり、それぞれに利点や欠点があるのです。また、それぞれの人によって、治療効果や副作用の出方は異なります。それらについてのより多くの情報が必要と考えられます。しかし、一人の医師から得られる情報には限りがあります。医学の進歩により、多くの新たな治療が導入されていますが、治療効果や副作用についての最新の情報は実際に携わっている医師にしか判らない場合もあります。それらを補う方法として導入されたのが、「セカンドオピニオン」です。複数の医師の意見を求めることによって、各医師の得意分野についての詳細な情報お得ることができます。

患者自身が注意したいこと
最終的に、治療方法を選択するのは主治医ではなく患者自身です。さまざまな情報から自分に一番あった方法を選択し、納得して受ける医療を選ぶということが求められています。

何を優先に考えて選ぶか-それは寿命を延ばすことなのか、クオリティ・オブ・ライフ(生活・生命の質)なのか。「セカンドオピニオン」を有効に利用するためには、普段から自分の人生について考えておくことが必要なのかもしれません。

気をつけることとしては、自分が気に入る答えを求めたり、良い結果のほうを正しいと思ってしまわないようにする。また、時間がかかりすぎると、病状が進む場合もありますので注意が必要です。結局自分で決められない可能性もありますし、患者によってはガイドラインなどで、一般的な治療法が決まっている場合もありますので、「セカンドオピニオン」の必要性や、受診先の選択につきましても、ご相談に応じられるよう準備しています。

具体的に「セカンドオピニオン」をとるための手順
①主治医に診断や治療方針を十分聞いて理解する。

②主治医に話して他医への診療情報提供書を作成してもらう。(それには、レントゲンなどの画像や血液データ、細胞診検査の結果など、今までにわかっているすべての検査結果や治療経過、病状の推移などが含まれている必要かあります)

③受診先を探し、予約・受診する。(金額や時間、必要な資料などが医療機関によって違いますし、「セカンドオピニオン」を受け入れていないところもあります)

④主治医と再度相談し、実際に受ける治療を決める。

メディカルサポートシステム・パーソナルドクター
坂崎診療所内科医長 藤田美保子

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