健康コラム
シニア世代にも増えている花粉症
毎年、花粉症のつらい症状に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉にたいする季節性アレルギー性鼻炎の事で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。
また、目に入った花粉を追い出そうとして、アレルギー性結膜炎を合併しやすく、目のかゆみ、充血、涙など、さまざまな症状が現れます。
さらに、のどや皮膚のかゆみ、下痢、倦怠感などの症状が現れることもあります。65歳以上の方は、鼻づまりよりも鼻水の症状のある人が多いようです。
花粉症が起こる時期や症状の強さは人によって異なります。また、これまで体内に取り込まれてきた花粉の量が許容範囲を超えると、発症する確率が高いといわれています。
加齢によって鼻の粘膜が傷ついていたり、乾燥していることで、花粉が体内に侵入しやすくなりますので、花粉症になったことのない65歳以上の方でも油断はできません。
花粉症の原因として最も多いのはスギ花粉ですが、日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されているように、人によっては他の花粉に反応している場合もあります。
また、風邪の症状と似ているため、自己診断で間違った対処をしないように注意しましょう。

治療は早めに医師に相談しましょう
65歳以上の方は免疫力が低下して抗体の数が少なくなっているため、アレルギーの原因物質を特定しにくくなります。
また、治療薬に対する代謝機能は年齢とともに低下するため、予期しない副作用が出現することもあります。
持病などで服用している薬との飲み合わせによる影響も心配です。花粉症かなと思ったら、早めに医療機関で診察を受けて、花粉症の原因や自分の症状に合った治療を行うようにしましょう。
知っておきたい!コラム「花粉症」は過剰な免疫反応で起こる
アレルギーは免疫と同じシステムで起こります。まず、花粉が体内に侵入すると異物(アレルゲン)とみなされ、排除するために抗体がつくられます。
その後、再びアレルゲンが体内に侵入すると免疫機能が過剰に働き、抗体と結合してヒスタミンなどの化学物質が分泌され、体外に放出しようとして、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が起こるのです。
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