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中性脂肪とコレステロールについてQ&A

血液検査の項目である「中性脂肪とコレステロール」について、Q&A形式でお話しましょう。

Q1)コレステロールと中性脂肪、どちらも同じで油だと思っていました。違うんですか?
A1)似ていますね、でも別のものです。

中性脂肪は主に身体活動のエネルギーとして使われます。
食事から摂取する以外に、体内でも合成され、エネルギーとして使われますが
余った分は脂肪細胞の中に蓄えられます。

これらは、
(1)皮下脂肪になって寒さから身を守ったり、内臓を守るクッションとしての役割を果たす。
(2)必要に応じて分解され、再度エネルギーとして働く。というはたらきをしています。
メタボリックシンドロームの原因になる内臓脂肪にもなります。
他方コレステロールは、身体にとっては細胞膜の成分として、また、ホルモンなどの材料として使われている重要な物質です。
こちらも中性脂肪と同様に食事から摂取する以外に、肝臓や小腸で合成されます。
余った分は血管の壁の内側にたまって、血管を詰まらせたりする動脈硬化の原因になります。

 

Q2)中性脂肪が高いと言われました。高いとどうなるのでしょうか?

A2) 中性脂肪の検査は血液で調べますが、食後は血液中の中性脂肪が増すため 空腹時に検査をします。150mg/dl以上であると高いとされています
 食事中の脂肪分だけでなく、糖質が多すぎても血中の中性脂肪は上昇します。
 中性脂肪が高いことによってもたらされる病気は、動脈硬化、高血圧、肥満、糖尿病、痛風、脂肪肝、膵炎が知られています。
これらのうち、高血圧、糖尿病、肥満、痛風などは動脈硬化を悪化させて、結果、急性心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの病気をさらに
引き起こすので、とても注意が必要です。 このように重要な指標になるので、検査の前はしっかり絶食時間をとって、正しい値が出るようになさって下さい。